今回は10月1日に全国18都市で開催された日本酒イベント「日本酒ゴーアラウンド」の高知県エリアに参加してきたので、その様子を前編、後編でご紹介していきます。
日本酒ゴーアラウンドとは?
毎年10月1日(日本酒の日)に全国各地で開催されており、日本酒好きならマストで参加しておきたいイベントです!
今回は北は札幌、南は沖縄まで全18都市で開催されておりました。
日本酒ゴーアラウンドに関するイベント詳細は、昨年投稿したコチラの記事で紹介しているよ!
ちなみに「10月1日=日本酒の日」の理由が気になるな〜
「日本酒の日」の由来は主に2つ
①酒造年度
日本酒には、一般的な暦とは異なる「酒造年度(BY)」が制定されており、年間周期としては7月始まりの6月終わりとなっています。
昔の酒造年度に関しては、10月始まりの翌年9月とされておりました。そのため10月1日を「日本酒の年明け」として酒蔵が醸造を始める日とされていたそうです。
②十二支
もうひとつの由来が十二支のひとつ「酉(とり)」。酉は「酒」という漢字の元とされており、お酒の入った壺を表しているという諸説があります。十二支は1年だけで無く、月日にもあたり酉の月は10月となっています。
色々と諸説はあるけど、上記の2つが日本酒の日とされた理由らしいね!
前半戦スタート!
今回、高知県エリアでは12店舗が参加されていました。
【店舗①】サケとサカナヒナタ、ヒナタ酒店×十旭日(じゅうじあさひ)
【店舗②】草や×安芸虎
【店舗③】ぼっちり×白鴻
【店舗④】酒の間くろもしろも×文佳人
【店舗⑤】土佐酒バル×船中八策
【店舗⑥】Sea field×京ひな
それでは1店舗目から行ってみよう♪
【店舗①】サケとサカナヒナタ、ヒナタ酒店×十旭日(じゅうじあさひ)
1店舗目は高知市桝形で美味しい燗酒と肴が楽しめる銘店「サケとサカナヒナタ、ヒナタ酒店」。
タッグ蔵は島根県出雲市を拠点に、コクのある味わいとキレの良い喉越しを特徴としたお酒を醸造されている「旭日酒造」。
振る舞い酒「十旭日 純米 五百万石」「十旭日 純米 ひやおろし」
振る舞い酒は共に燗酒として提供でした。両方ともに口あたり滑らかでふくよかな旨味が心地良く、特にひやおろしの方はバランスの綺麗な酒質でした。
料理「人参とローストきのこのサラダ ヨーグルトソース」(写真左)、「四万十豚モモ肉の蒸し煮 2種類ソース」(写真右)
この2品が旨味の濃縮度が高く、燗酒との相性最高! 燗酒とのペアリングを熟知しているヒナタさんだからこそできる最高の組み合わせでした!
【店舗②】草や×安芸虎
2店舗目は高知県産食材を使った和食や洋を織り交ぜた創作和食が楽しめる「草や」。
タッグ蔵は、高知県安芸市を拠点に代表ブランド「安芸虎」を造られている「有光酒造場」。
イベント当日は有光酒造場の有光由さんに、お酒の説明と共に注いでいただけるという嬉しいサービス付き!
振る舞い酒「安芸虎 純米吟醸 素 うすにごり活性生酒」
まず注目は可愛いラベル。酒蔵にいらっしゃる2匹の猫たちがイラストされており、まぁずっと見ていられる可愛さ♡
味わいは一口飲んでみればシルキー感があり、口の中でシュワっと弾けるテイストが、飲み心地の良さとして活きていました。
女性や日本酒初心者でも飲みやすい酒質だったよ! いつか正式な商品化をして欲しい1本だね♡
料理「トサジローのカレーフリット」「秋なすと豆匠庵の豆富の香味だれ」
こちらはお通しとして4種類から選べる形式でした。長考した末に選んだのは
C:トサジローのカレーフリット(写真上)
D:秋なすと豆匠庵の豆富の香味だれ(写真下)
「C」は外サクッと食感で、食べ進めると中にはカレーペーストがたっぷり! 程よい辛味もあって振る舞い酒と相性良好♪
対してDは香味だれのサッパリとした味わいが秋ナスや豆腐などの食材と調和していて、またこれも振る舞い酒と好相性でした!
【店舗③】ぼっちり×白鴻
3店舗目は高知城近くに店舗を構え、県産かつ旬食材を使った美食と厳選酒が揃う「ぼっちり」。
ぼっちりさんの詳しい店舗紹介はコチラ!
タッグ蔵は広島県を拠点に「軟水醸造法」で造られた、味わい深くキレも含んだ「優しい口あたり」の酒質が自慢の「盛川酒造」。
振る舞い酒「白鴻 特別純米 緑ラベル」
ラベルの色と同調させるかのように、香りはまるでフレッシュな青リンゴ! 綺麗なテイストで雑味が一切無いので、最後まで「飲みやすい!」と感じました。
また食中酒としても、ジャンル問わず様々な料理と合わせやすそうでしたよ。
料理「自家製豆腐〜はちきん地鶏そぼろ餡」(写真左)、「ラタトゥイユ」(写真右)
優しい味わいの餡をまとった、食べ心地の良いお豆腐さん。色んな食感と濃厚な旨味を持ち合わせたラタトゥイユ。共に振る舞い酒とのペアリング◎
追加料理には花ニラお浸し、クリームチーズの味噌漬け、じゃこ天と日本酒と相性良さそうなメニュー揃いだったよ♪
【店舗④】酒の間くろもしろも×文佳人
4店舗目は軽い肴から、趣向凝らした料理と共に土佐酒から県外酒、さらには普段お目にかかれないレア酒も取り揃えている「酒の間くろもしろも」。
タッグ蔵は高知県香美市にて酒造りをされており、無濾過生貯蔵で新鮮で瑞々しい香味のある日本酒を続々と生み出している「アリサワ酒造」。
振る舞い酒「文佳人 純米酒ひやおろし」
イベントでは「SAKE COMPETITION2023」にてGOLD受賞をした秋あがりが登場。
全体的に落ち着きのある香味で飲みやすい味わいでした。今回は冷酒でしたが、お燗でも絶対に美味しい酒質だなと感じましたよ!
料理「四万十米豚の揚げ生春巻き 青いパパイヤの香り」
料理名だけ聞くと「生春巻きなのに揚げ!?」と謎めいたイメージでしたが、目の前に登場すると納得。食べて感動を覚えた料理でした。
米豚の凝縮された旨味&ライスペーパーを揚げたことによるパリっと食感。そして振る舞い酒の優しい味わいが掛け合わさった、唯一無二なペアリングでしたね!
追加酒
追加酒は全6種類用意されており、チョイスしたのは
・2:文佳人 夏純吟うすにごり生
・5:文佳人 ?????
2番はアリサワ酒造さん唯一のうすにごり生酒であり、発売すぐに完売になるほどの人気酒。ラムネをイメージさせるようなシュワっと感と軽快な甘味が特徴的。
そして気になる5番。こちらも微炭酸のような泡感ありながら、優しい甘味と旨味が含まれた酒質でした。
銘柄について聞いてみましたが秘密とのことでした(泣) 答えが気になるところですが、これは商品化して発売することに期待しておこう!
【店舗⑤】土佐酒バル×船中八策
前半最後となる5店舗目は、高知県内蔵の土佐酒を豊富に取り揃えている「土佐酒バル」。
タッグ蔵は高知県佐川町にあり、生粋の淡麗辛口を特徴にもつ「船中八策」を造られている「司牡丹酒造」。
振る舞い酒「船中八策 純米超辛口 ひやおろし」「船中八策 純米超辛口 生酛」
振る舞い酒は船中八策シリーズから3銘柄が並んでおり、今回は「ひやおろし」「生酛」の2種類をチョイス。
ひやおろしはたっぷりの旨味と一緒に香味の存在感が強く、そのうえで後味はクリアな辛口純米酒タイプ。
対して生酛は透明感あるテイストと生酛ならではの膨らむ酸味が楽しめ、キレの良い後味も魅力的でしたよ。
料理「肴3種盛り」
3種類それぞれが異なる食感や味わいで、ひやおろしや生酛など選ぶ船中八策によって、ペアリングの感じ方も様々。色々と飲み食べ比べしたくなるひとときでした。
【店舗⑥】Sea field×京ひな
前半最後となる6店舗目は全国各地の甘口系日本酒が豊富に並び、イタリアンテイストのフードと一緒に楽しめる場所「Sea field」。
Sea fieldの店舗紹介記事はコチラで掲載中!
タッグ蔵は愛媛県内子町の土地で、スッキリとしたキレ感と上質な香味バランスを持つ酒質を醸造されている「酒六酒造」。
振る舞い酒「京ひな 純米吟醸 愛媛さくらひめ酵母TYPE-3」
愛媛県産の酒造用花酵母「愛媛さくらひめ酵母」で醸造されており、メロンのような濃醇な香りと程よい甘さ、しっかりとした酸味が感じられ、スッと飲みやすいタイプの純米吟醸酒でした。
料理「3種盛り合わせ」
こちらがまた京ひなの純吟と好相性揃い! 中でも写真中央の梅くらげが予想以上にマッチしてましたね!
前半戦終了!
前半はここまで!
最初は上町のヒナタさんからスタートし、帯屋町中心部「柳町」の土佐酒バルまでご紹介しました。
後半では、まだまだ続く柳町エリアから西方面へ進んだ「はりまや町エリア」の参加店を紹介していきます。
後半戦もお楽しみに〜
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