漁師町で愛され続ける旨口酒「大慶 特別純米酒」

【今回の日本酒】大慶 無濾過　特別純米酒

今回の紹介酒は石川県のなかでも海に囲まれている能登半島にて酒造りをされている「櫻田酒造」さんで醸造された特別純米酒「大慶」です。

平和元年に純米酒として発売以降、地元の人たちをはじめ多くの石川県民に呑み親しまれているロングセラー酒となっています。

こちらのお酒はある酒屋さんの熱い思いに感銘を受けて購入した日本酒なので、その背景と酒屋についてまずは紹介していきます。

購入経緯

今回、「大慶」に巡り合ったきっかけは千葉県の酒屋で行っていた「石川県応援企画」です。

2023年5月5日、石川県を震度6強の地震が襲いました。県内の酒蔵も震災の影響を受けるなか、今回紹介する「大慶」を造る櫻田酒造も大きな揺れの影響で酒瓶が割れたり、土壁が剥がれ落ちるなど甚大な被害をうけました。

この状況を日本酒インフルエンサー@moririn130さんの投稿を通して知った浜田屋酒店の齋藤店主は「被災された酒蔵を応援したい、そして石川県の日本酒を少しでも多くの人飲んで欲しい」という熱い気持ちが芽ばえ、発案されたのが今回の石川県応援企画です。

企画内容は浜田屋酒店オンラインショップにて取り扱っている石川県のお酒を購入すると先着20名様に「櫻田酒造 特別純米酒」をプレゼントという内容です。

私も齋藤店主の日本酒や被災された酒蔵に対する思いに胸を打たれ、合わせて過去に呑んだことが無かった石川県の日本酒を味わってみたい！という思いから、今回の企画に賛同＆購入させていただきました。

浜田屋酒店(千葉県)

今回の石川県応援企画を発案してくださった齋藤店主が営まれている「浜田屋酒店」も紹介していきます。

千葉県を拠点に地酒や県外銘柄の日本酒など様々なラインナップを取り扱っている酒屋です。

また最近、日本酒業界で注目されているどぶろくやハーブ、果物を副原料として醸造される「クラフトSAKEシリーズ」といった個性的な日本酒も揃えられています。

「大慶」の特徴

ここからは大慶の魅力が分かる特徴を紹介していきます。

酒質

「杜氏が呑みたい味」を忠実に落とし込んだの日本酒が特別純米酒とされています。

醸造をするうえで特に意識されたというのが精米歩合。50、60%と試行錯誤するなかで「55%」という数値が甘味、辛味、香りのバランスが綺麗に整い、旨味をよく感じられるという結果に行き着いたそうです。

ラベル

漁師町ということあって「大漁」をイメージして醸造されたお酒。だからこそ波が豪快に揺れ動く情景が浮かびそうな大海がラベルデザインとして描かれています。

酒蔵「櫻田酒造」(石川県)

大正4年創業。能登半島の先端に位置する「珠洲市蛸島」にて家族4人で営まれているアットホームな酒蔵です。

昔の面影が残る蔵内では、酒造りの行う中で可能な作業は全て手作業で行われています。

今回紹介した「大慶」以外にもしっかりとしたコクと旨味が楽しめる「初桜」や珈琲酒・チョコレート酒といった珍しいリキュールなども醸造・販売されています。

香味

香り

メロンのようなやや濃醇で甘い香り。

味

口あたりはまろやかながら、スッと馴染んでくるような軽快さもあり。

無濾過製法なので甘み・酸味・コクなど、お酒本来の旨味が存分に堪能できる味わいです。

そして良い具合でスッと溶けていくキレの良い後味も含めて高評価でした！

ペアリング

「大慶」は刺身や煮魚などの魚介料理と相性最高！

私は「タコのラー醬和え」と「イカゲソの天ぷら」でいただきました。程よい濃さがある料理であれば、大慶の旨味と相乗してくれるので、ペアリング的にも◎でした。

まとめ

今回は石川県の酒蔵「櫻田酒造」さんの特別純米酒「大慶」を紹介しました。

「漁師町で造られた日本酒」ということだったので生粋の淡麗辛口をイメージしてましたが、呑んでみればしっかりとした旨味も持ち合わせており、魚料理と一緒に楽しみたい日本酒でした。

ぜひみなさんも石川県の日本酒を買って、呑んで応援して行きましょう！

では本日も日本酒で酔い一日を！

日本酒データ

商品名：大慶 無濾過　特別純米酒
酒蔵：櫻田酒造株式会社(石川県)
種類：特別純米酒
精米歩合：55%
アルコール度：16度

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