今回の記事は「日本酒に興味はあるけど、各商品がどんな味わいか分からず、居酒屋や酒屋さんで注文するのが難しい」という悩みを抱えてる人に是非観て欲しいです!
あまり日本酒の知識が無くても、とりあえずこれだけ覚えておけば大丈夫!という選び方の基準を説明していきます!
日本酒初心者は特に必見です!
日本酒の甘口、辛口の定義
まず日本酒を説明する際、分かりやすく味を伝えるときに用いられている表現が「甘口・辛口」。
例えば「カレー」の場合だと日常的に食べたことある人も多く、甘口や辛口といった大体の基準は想像つくはず。
しかし、日本酒の場合は一概に説明されても、知見が無ければどんな特徴なのか想像がつき難いと思います。
そこで一般的に日本酒の甘口・辛口の定義を説明すると以下のようになります。
(甘口)
- リンゴや洋梨、バナナなどの果実のようなフルーティーで華やかな香り。
- 日本酒独特の癖や雑味は少なく、程よい甘味と軽快さが相まって飲みやすい。
- 甘口のなかでも、香りはもちろん、味わいや後味の余韻も甘味豊富な「濃醇甘口」もある。
(辛口)
- 香りは甘口に比べると、軽快でシンプル。
- 「淡麗辛口」と言われるような、後味の余韻が少なく、スッキリとキレの良い味わい。
以上が大体な甘口や辛口の仕分けとなってきます。またここから細分化した場合
- 香味や後味の余韻を含めて、チョコレートやシロップのような濃厚な甘みが特徴的な「濃醇甘口」
- 日本酒らしいお米の濃厚な旨味がありながら、後味は軽快な「濃醇辛口」
といった表現ができる日本酒もありますので、本当に多種多様です。
次は甘口や辛口を見極めるコツを紹介していくよ♪
甘口や辛口の見分けるポイントは「日本酒度・酸度」
日本酒の味わいを決める基準値的なものとして、見るべき重要ポイントは
- 日本酒度
- 酸度
この2つの項目が表す数値の意味を理解しておけば、実際に酒屋などで日本酒を購入するときに、かなり役立ってきます!
では各項目について、詳しく説明していきます!
日本酒度とは、日本酒の中に含まれる糖分を中心に表示された成分量を指します。
日本酒にその成分が少ない場合は−(マイナス)、多ければ+(プラス)となり、平均値としては0〜+0.5とされています。
なので見方として、平均値よりマイナスになるほど甘口に。平均値よりプラスになるほど辛口な味わいということになります。
日本酒の味に旨味をプラスする「乳酸」や「リンゴ酸」といった「有機酸」を含む成分量を指します。
こちらは平均値が約1.3とされており、平均値よりプラスであれば甘味は弱くなり辛くて濃い味わいに。逆にマイナスになれば甘口でスッキリとした味わいということになります。
「日本酒度・酸度」を分かりやすくまとめた表も掲載しておくから、是非参考にしてみて!
また「日本酒度」「酸度」が味を見極めるために、必要不可欠な項目とされていますが、もう一つ日本酒の味わいを可視化する項目として「アミノ酸度」というものもあります。
日本酒の旨味やコクを生み出す成分とされており、アミノ酸度が高ければ、芳醇な香りと濃厚でコクのある味。低ければ、淡麗で香り控えめな日本酒となります。
アミノ酸度は銘柄によってはラベルに表記されていないこともあります。その場合は製造されている酒蔵のHPで確認すると、記載されていることもありますよ。
ラベルの見方は分かったけど、居酒屋の場合は酒名しか記載されてないから、その時はどうやって選べば良いんだろう?
その場合は特定名称で見極めるのがポイントだよ!
特定名称で味を知ろう!
酒屋だと手に取って、成分表などの確認ができますが、居酒屋などでは確認が難しいと思います。その場合の選択基準となるのが「特定名称」です。
代表的な3選を簡単に説明していきます!
特定名称の詳細記事はこちら!
純米酒
吟醸香と言われる果実感のある香りは控えめで、日本酒らしい酒米のコクと辛口の味わいが強めなタイプが多いです。こちらは燗酒として飲まれる銘柄が多く、寒くなってくる季節にはピッタリのお酒!
純米吟醸酒
青リンゴやマスカットのようなフルーティーで華やかな香りが特徴。味わいは酸味、甘み、軽快さのバランスが整っており、日本酒に馴染みのない人や女性にはオススメなタイプが豊富に揃っています♪
純米大吟醸酒
アルコール独特の癖みたいなものは無く、味や香りが上品に整えられらタイプ。繊細な美味しさを含みながら、お米の旨味やふくらみは控えめで軽快な飲み心地が特徴的。
また他の2種類に比べ、高価なお酒とされているため、日本酒が好きな人や気に入った銘柄があった場合に飲まれているタイプでもあります。
ひとまず【純米酒・純米吟醸・純米大吟醸】を覚えておけば、居酒屋でも日本酒は十分に楽しめるよ♪
日本酒度や酸度が特出した代表的な銘柄
過去にブログで紹介した中から特に日本酒度や酸度から見る辛口、甘口が際立った2銘柄をピックアップしておきます。
記事リンクを貼っておきますので、是非飲んでみてくださいね!
(辛口部門)
キレと膨らみのバランス最良! 料理とも楽しめる「船中八策 黒」
(甘口部門)
日本酒入門にピッタリ! カルピスのような日本酒「讃岐くらうでぃ」
まとめ
今回の記事では甘口や辛口を成分表や特別名称など、様々な角度から見極める、日本酒の選び方について説明してきました。
ラベルに記載されている数値を見れば、大体の甘辛度は分かりますが、その場でより詳しく知りたい人は酒販店スタッフや居酒屋の店主さんに聞けば、より詳しく深い情報が聞けますよ!
さらに数値や特定名称は同じでも、全国様々な日本酒それぞれで細かく味が違うのも面白いので、色々と飲み比べながら、自分好みの味わいを見つけてみてくださいね♪
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